「自分は繊細で、傷つきやすいタイプだから…HSPなんです。」
最近、そう話される方がとても多くなりました。
HSPという言葉が広がり、生きづらさを説明しやすくなった一方で、
“繊細=傷つきやすい”
とひとまとめにされてしまうことも増えています。
でも、この2つはまったく別の性質です。
この記事では、その違いと、繊細さを豊かさとして生かすための視点についてお話しします。
■ 「繊細さ」と「傷つきやすさ」は別もの
繊細さは、環境の変化や人の気持ち、細かなニュアンスを感じ取る力です。
これは弱点ではなく、創造性や深い人間関係の源になる“豊かさ”です。
一方で、傷つきやすさとは、
出来事や言葉を「自分が傷つけられた」と受け取りやすい傾向のこと。
ここで起きているのは、相手の意図よりも“自分がどう感じたか”が中心になりすぎる受け取り方です。
■ 傷つきやすさが続くと起こりやすいこと
自分の感じ方だけに重心が寄りすぎると、
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相手に過剰な配慮を求めやすくなる
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期待が膨らみ、裏切られた感覚を抱きやすくなる
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人間関係で疲れが溜まりやすくなる
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自分を守るために人を遠ざけてしまう
といった流れが生まれます。
こうした積み重ねによって、いつの間にか人付き合いに疲れを感じやすくなっていきます。
■ 傷つきやすさは「生まれつきの性質」ではない
誤解してほしくないのは、
傷つきやすさは生まれつき決まったものでも、性格として固定されたものでもなく、
これまでの経験の中で身についた “受け取り方のクセ”
だということです。
このクセは、気づけば必ず変わっていきますし、
繊細さを持っている人ほど、見なおしていくことで今よりずっと生きやすくなっていきます。
■ 繊細さは本来「力」。だからこそ混同しないでほしい
繊細さはあなたの豊かさであり、大きな強みです。
その力を活かすためには、
“繊細さ”と“傷つきやすさ(=受け取り方のクセ)”を分けて理解すること
がとても大切です。
診療では、
「どこが繊細さで、どこがクセによる反応なのか」
を一緒に整理し、その人らしい形で繊細さを力に変えられるようサポートしています。
もし「自分は繊細だからつらいのかな」と感じているなら、
それは本来の意味での“繊細さ”とは少し違うところで苦しくなっているのかもしれません。
その違いが分かるだけで、人間関係も自分自身の感じ方も軽くなり、
自分の世界に広がりが生まれます。
繊細さはあなたの弱さではなく、これからの人生を豊かにしてくれる力です。
「もしかしたら自分も…」と思われたら、お気軽にご相談くださいね。











